加齢臭の原因
加齢臭は、体臭の中でも独特の臭いを発し、「ブルーチーズ」の臭いとも例えられています。「オヤジ臭」とも呼ばれ、臭いの度合いによっては周りに迷惑をかける場合もあります。2000年には、脂肪酸の一種であるノネナールが加齢臭の原因となる成分と発見されています。
脂肪酸であるパルミトオレイン酸が、酸化・分解する事で、ノネナールが発生します。この加齢臭の原因となるノネナールは、中高年の40代頃から徐々に増え続けます。若い年代は、このノネナールや体内に溜まる老廃物が少なく、体臭も抑えられています。
歳を重ねるごとにノネナールも増える事で、体臭も感じられる様になるのです。この事から、その理由の通り「加齢臭」と言われる様になりました。ノネナールが増える要因として、加齢以外に、お酒・喫煙・ストレスなどもあげられます。脂肪分の多い食事ばかりを摂っていると、ますます加齢臭が強くなります。
魚や野菜中心であった昔の時代の食生活を参考に、食事バランスを見直しましょう。また体内に生じた活性酸素は、ノネナールを増加させる作用がある事も明らかにされています。活性酸素を抑制する食品を積極的に摂り、お酒や喫煙も控え、健康的な生活を心がけましょう。運動も、活性酸素が生じない有酸素運動を取り入れ、加齢臭を抑え改善させましょう。
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加齢臭とタバコ
加齢臭の原因がタバコにある、ということがあります。煙草に含まれるタールやニコチンは、老化を進めてしまう作用があります。加齢臭を防ぐ方法の一つがアンチエイジングなので、タバコを止めると体臭の出方を弱めることが出来ます。加齢臭と煙草には他にも関係があります。
加齢臭の原因物質の一つであるノネナールは、脂肪酸が酸化されることで増加しますが、ニコチンには脂肪酸を酸化させやすいという特徴もあります。また、ニコチンによって体内に溜まる活性酸素にも、加齢臭を強めてしまう働きがあります。タバコそれ自体の臭いも、多くの人に嫌がられるものです。
煙草独特のヤニの臭いはなかなか取れないほど強く、タバコを吸っていない人の髪や衣類にも臭いが付いてしまいます。加齢臭とタバコのダブルの臭い、そして副流煙による他の人の健康への影響を考えても、煙草は止めるべきです。加齢臭ばかりが煙草の害ではありません。
たばこ(煙草)を吸い続ければ当然、動脈硬化、心筋梗塞、肺がん等のリスクが高まります。とはいえ、タバコを止めたいと思っていてもなかなか止められないというのも事実です。自分の力だけでは止められそうにないという方は、最近充実している禁煙グッズを活用したり、活性酸素を減らすために抗酸化作用に富むビタミンCを積極的に摂るようにしましょう。
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