加齢臭とメタボ

加齢臭とメタボ

加齢臭メタボリック・シンドローム(メタボ)の間には、一見なんの関わりもなさそうですが、実は大きな関係があるとされています。加齢臭の原因の一つに、ノネナールという脂肪酸がありますが、メタボの方は大抵肥満傾向にあり、脂肪も多く付いているので、加齢臭が起きる可能性が高くなるというわけです。

 

加齢臭とは別に、メタボ臭というものもあります。加齢臭とは違う種類の臭いで、臭いが発生する仕組みも違う、メタボ体型の人が持っていることが多い独特の臭いのことですが、加齢臭同様の扱われ方をしています。どちらの臭いも、無いにこしたことは有りません。

 

加齢臭かなと思うようになったら、メタボ対策も兼ねて生活習慣の改善に取り組みましょう。規則正しい生活を心がけ、暴飲暴食を避けるだけでも違いが出てきます。最近では、健康診断の中にメタボ検診が取り入れられるようになり、メタボ対策への関心も高まっています。

 

メタボ検診で重視されるのが、高血圧、高血糖、高脂血症で、内臓脂肪型肥満もメタボの危険を高めます。たばこやお酒の摂取が多い方、運動不足気味、食事を食べ過ぎてしまう人は注意が必要です。加齢臭、メタボ臭とも、生活習慣を見直すことで改善・予防が可能ですから、体臭が気になる方は努力してみましょう。

 

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加齢臭とホルモン

加齢臭男性ホルモンには、切っても切れない関係があります。男性ホルモンは男性らしさを作り出すために必要なホルモンです。男性ホルモンのアンドロゲンによって、精神面では攻撃性・闘争心が強まり、肉体面では声変わりや筋肉の発育などを促して男性らしい体つきになり、さらには性欲を強める役割もあります。

 

男性ホルモンとは言っても、男性、女性どちらも持っていて、加齢臭はこの男性ホルモンの働きによって強くなってしまうことがあります。加齢臭と男性ホルモンの間には、はっきりとした関係があります。体内の男性ホルモンが多いと、加齢臭の原因物質であるノネナールの分泌量が多くなり、体臭も強くなります。

 

男性ホルモンには皮脂の分泌を促す働きもあり、この皮脂も臭いの元になります。加齢臭は、ホルモンの関係で女性にも影響を与えます。女性ホルモンには、体を女性らしいふっくらした体型にすることに加え、脂肪酸が酸化するのを妨げる働きがあり、これが加齢臭を抑えるのに役立っています。また、生理等の体の調整を図る役割があるのですが、そのため閉経後は女性ホルモンが減少していきます。

 

それで、女性の場合は女性ホルモンが減り始める更年期、50代のあたりから加齢臭を感じ始める人が多くいます。ある年齢を境に、女性ホルモンは激減するのに対し、男性ホルモンの減り方はゆっくりです。女性ホルモンの分泌を長続きさせる体作りが、加齢臭対策に繋がります。

 

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